幻のSLG「Aktie(アクティー)」紹介
シミュレーション株式投資 Aktie
”Aktie”は独語で「株式」の意。開発当時、シューティング2作とRPG(アマランス)を発売していた風雅システムが野望を抱いて発表した製品。実際の株式売買のトレーニング用途をメインターゲットに据えていたマジで本格的な株式投資シミュレーションゲームである。そのときまでの杉之原名人をメインプログラマに置いたプロジェクトではなく、社長自らがメインプログラマを担当し、プロジェクトメンバーも営業の人間が中心となって開発されたという変わり種でもある。

 Aktieの特徴として、膨大な過去の実際の資料(企業情報と株価変動、時勢などの情報)を集め、そこからデータベースを作成、ゲームのイベント等に組み込むという超リアルな設定があげられる。当然、多大な人力とデータ収集費用がかかっている。この辺りはやり込んでみないとユーザには分からない部分でもあるが、つまりはこの製品にも風雅らしいこだわりが息づいているということである。

 以下はPC9801/286/386シリーズ用のAktieのプレイ画面である。CRTを直接銀塩写真で撮影したため鮮明さに欠けるが、そのあたりは何卒ご容赦願いたい。

 特にタイトル画面らしい画面はないので、この導入シーン画面から。ちなみに8色CGで描いてある。
 どう見ても双子のおねいさん。ここで「グラフィックツールで左右ミラー反転しただけでしょ?」とツッコミを入れたアナタ! 株式シミュレーションで若い女性CGが大きく入っているだけでも「良し」とする心の広さを持ってください。
 これはテレビのニュース番組の画面。一日に6件ものニュースが入ってるところが風雅っぽいでしょ?女性キャスターのCG付きっていうのもサービスの一環。
 株式投資といえば情報が命。その命の情報を得るために、外出先にはこれだけのバラエティーが。どれもミニCG付きっていうのも「ゲーム会社の出した株式シミュレーション」っぽくてイイでしょ?
 これは上の画面で喫茶店を選択した場合の画面。しっかりと注文なんかもできたりして。なぜかウエイトレスの女の子の名前までしっかりと表示されています。でも、これって意味あるんです。
 株価の時間ごとの変動を表す画面。これは「野部証券」での数値。株やってる人じゃないと全然意味わかんないです。
 銘柄ごとの出来高一覧画面。こうして見ていると何かデータベースソフトの画面かと思ってしまう。とてもゲームソフトには見えないんですけど・・・。この画面見て、わくわくと心躍らせながらプレイしてた人もいるのでしょうね。
 プレイ中はいろいろな人が登場。重要な情報は人からもたらされる場合が多いのです。それも老若男女様々な職種の人から。
 ちなみにこれら人物のキャラクタデザインは作曲家のY・風牙賊が担当してました。イラストが描けて曲が作れてプログラムも書けちゃう歯医者さん。かなり変わってます。
 でもよく見ると○ートバ○スに登場したキャラも混ざっているような・・・・
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