X1/Turboシリーズ用STG
Revolty][(リボルティー2
」紹介
縦スクロール型シューティングゲーム「リボルティー2」
当時すでに終末期にあったX1シリーズ用のシューティングゲームでした。もちろんオールマシン語。2Dフロッピー4枚組で\7,800という定価。面白いのは「ジョイスティック必須」という点です。X1シリーズのキーボードは8048系という1チップCPUで制御されており、メインのCPU(Z-80A)から直接制御できなかったのです。そのためリアルタイムキー入力が苦手なマシンでした(FM-8/7なんかもそうでした)。また、X1turboではそのまま起動できましたが、ノーマルX1は別売りのFM音源ボードを増設する必要がありました。この音源はOPMで、内蔵のPSGと合わせて、当時としてはかなりハイレベルな演奏が可能でした。リボルティー2のBGMはすべて風牙賊によるものでした。以下にそのいくつかをご紹介いたします(GS-MIDI)。

 「リボルティーがデビュー作って・・・それじゃリボルティー1は?」という質問は当時もよくありました。実は1はマイクロコンピュータクラブ絵夢絶党の作品。FM音源には対応せず、3ステージ程度のコミケ販売用のお手軽サイズのSTGでした。しかし、風牙賊をはじめ、杉之原名人、しんばる前川、MAX大村といった風雅のメンバーが在籍するサークルであったため、風雅システムという会社でパッケージ製品にしようという謀略が持ち上がったのです。ちなみにメインプログラマは名人でもしんばるでもなく、当時アルバイトだった赤カリー・慎一郎君でした。

 リボルティー2のウリは何と言っても高速スクロールです。でも、X1の得意なカラーPCGを使った8ドットスクロールではありません。グラフィック画面を使った2ドットスクロールで、それもフルカラー(といっても8色)です。ソフトウェアのみで、これだけスムースかつ高速にスクロールさせていたゲームは他には無かったと記憶しています。X1は48KBものV-RAMをすべてI/O空間に持っていましたから、大量のグラフィックデータを処理するスクロールを高速化するのは不可能と言われていました。しかし、そこは発想の転換。リボルティー2は不可能を可能にした製品でもありました。

Music of Revolty][
Enemy's Land
Cosmic Fight
Last Boss Ship
Taking off

 オープニングタイトル。実際には、設定・ストーリー紹介を兼ねたオープニングアニメーションの最後に表示されるものです。わずか64KBのメインメモリでアニメーションを実現するのは至難の業。でも、当時の3D-CADソフトを利用して3D風アニメーションを実現していました。このオープニングのBGMも結構名曲。T・風牙賊氏の作品でした。
 ゲーム内容は一般的なシューティングゲームです。自機を操り、敵弾や障害物を避けながら敵機を撃ち落としていきます。
 もちろんお約束の「触手」や「ヘビキャラ」「デカキャラボス」、そして多種多様な「オプション」と、流行のエッセンスもしっかりと入れてあります。
 ご覧の通り、マップも変化に富んだ10+2ステージが用意されていました。上と左の写真は超高速スクロール面のもの。このステージだけはX1得意のPCGを使った8ドットスクロール。メリハリを効かせています。でも、マジで速いんですよ、このスクロール。この辺りが全体の中間地点なのですが、多くのプレイヤーはここで轟沈したようです。
 ルールで特異なのが「寝返りシステム」によるオプションパワーアップ方式です。プレイヤーはレジスタンスなのですが、たまに敵機の中にも寝返ってくる者がいるのです。これを仲間に加えることで、その敵機の持っていたオプション機能を自分のものとすることができ、自機の数も増え、パワーアップにもなるというわけです。ちなみにオプションは10種以上あります。
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