◆当時すでに終末期にあったX1シリーズ用のシューティングゲームでした。もちろんオールマシン語。2Dフロッピー4枚組で\7,800という定価。面白いのは「ジョイスティック必須」という点です。X1シリーズのキーボードは8048系という1チップCPUで制御されており、メインのCPU(Z-80A)から直接制御できなかったのです。そのためリアルタイムキー入力が苦手なマシンでした(FM-8/7なんかもそうでした)。また、X1turboではそのまま起動できましたが、ノーマルX1は別売りのFM音源ボードを増設する必要がありました。この音源はOPMで、内蔵のPSGと合わせて、当時としてはかなりハイレベルな演奏が可能でした。リボルティー2のBGMはすべて風牙賊によるものでした。以下にそのいくつかをご紹介いたします(GS-MIDI)。
「リボルティー2がデビュー作って・・・それじゃリボルティー1は?」という質問は当時もよくありました。実は1はマイクロコンピュータクラブ絵夢絶党の作品。FM音源には対応せず、3ステージ程度のコミケ販売用のお手軽サイズのSTGでした。しかし、風牙賊をはじめ、杉之原名人、しんばる前川、MAX大村といった風雅のメンバーが在籍するサークルであったため、風雅システムという会社でパッケージ製品にしようという謀略が持ち上がったのです。ちなみにメインプログラマは名人でもしんばるでもなく、当時アルバイトだった赤カリー・慎一郎君でした。
リボルティー2のウリは何と言っても高速スクロールです。でも、X1の得意なカラーPCGを使った8ドットスクロールではありません。グラフィック画面を使った2ドットスクロールで、それもフルカラー(といっても8色)です。ソフトウェアのみで、これだけスムースかつ高速にスクロールさせていたゲームは他には無かったと記憶しています。X1は48KBものV-RAMをすべてI/O空間に持っていましたから、大量のグラフィックデータを処理するスクロールを高速化するのは不可能と言われていました。しかし、そこは発想の転換。リボルティー2は不可能を可能にした製品でもありました。
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