風雅恐怖新聞
嘘つかない by Y163 T.Y
 2年前、カンボジアでインディアンに会いました。早速話しかけてみると、気さくな人で、自分は150年間も生きてきた立派な戦士なんだそうで。僕は信じられなかったので、

 「うそだー!」

と言うと、

 「嘘だ」

と言ったので、『ああ、最近のインディアンは嘘をつくようになったのかぁ』という恐い経験をしました。


自宅 by Y225 N.N

 私が今の家に越してきてから5・6年の間に、5つほど奇妙なことが起こったのでそれを紹介しよう。

一、和室の怪声
 要するに、誰もいない和室から複数(二人くらい)のぼそぼそっとした話し声がする。

二、ポルターガイスト
 脱衣所で兄がタオルを床に落したが、ほおっておいて風呂に入り、出てみると落ちる前の位置に戻っていた。
 その間、誰も脱衣所に入っていない。

三、風呂場の怪音
 湯船の中に湯がなく、しかも家には誰もいないのに湯で体を流す音が聞こえる。これは引っ越す前からあった事で、私は再々聞いている。

四、発光現象
妹の部屋の「子猫物語」のポスターの子猫の目が光り、その光がポスターをぬけ出して、反対の壁へと消えていった。

五、金縛り
よくある話の様に横に誰かが寝ている感触があったので目を開けて見ようとしたら、いきなり体に、某ストツーのE・本田のスーパー百貫落しを喰らった様だった。多分、肉体的疲労からくる金縛りだったろうが、横に誰かいたのは、間違いないが、一体誰だったのだろうか。

他には呉市では有名(?)な「ジャンピング婆」や「電話ボックスの女性の霊」とか、中学の時、課外授業と称する自然破壊を近くのダム湖でやったのだが、2、3日後にはそこのダム湖から車と白骨死体が見つかったとかで、そこの水で手を洗っただの飲んだとかいう大バカ者もいたのであった。
 そんな場所へ行きたいという奇特な人がいれば、御一報ください。私が直々に連れて行ってあげよう。


友人AとB by No.117 鈴音翔子
その1

 私の某友人Aは、とっても霊感が強いらしい。
 ある日の事だった。朝、学校に行く道すがら、彼女はこんな話しをしてくれたのだ。
 その日彼女は夢を見たそうだ。何もない真っ黒な空間に机と水晶球、そして彼女が、何故か占い師になって、椅子に座っていたという。すると一人の女性が現れた。今にも倒れそうな青い顔をしていたが、美しい女性だったらしい。その女性はAに向かって沈みがちな声で

 「わたしを助けて下さい」

と言った。するとAは何故かつき放すように

 「ダメだね、あんたは助からないよ」

と言ってしまったのだ。女性は語気を慌げ、

 「どうして?どうして助からないの!私を助けてよ!ねえ!!」

とAに言う。Aは

 「ダメなものはダメ。あんたは絶対に助からない」

と冷たく言う。すると女性は立ち上がった。

 「あぁ、早く助けて、たすけて!お願いよ…だって…早くしてくれないと…・」

そう言って、今まで隠していた右手を女性は机の上に出した。その手に、親指だけがなかったのだ。指の切れた所からは鮮血が流れている。真っ黒な世界に、その赤色だけが妙にあざやかだったとAは語っていたが…。
 女性は、

 「早く助けてよッ!でないと…ホラ」

叫んだとたん、右手の人指し指が根元から切れ、突然落ちた。血があふれだす。それを見てもAは全く反応せず

 「そんなこと言ったって助からないものは助からないわ。あきらめなさいよ」

と女性に言った。女性の指は、それからどんどん落ちていき、しまいには右も左も全く指のない手になってしまった。

 「何とかしてッ!ねぇ何とかしてッ!」

そう女性が叫んだ途端、左腕が切れてドサッと落ちた。女性は涙を流して

 「早く助けて!」

とAに飛びかかろうとした。それをAは手で払いのけて、床に叩きつけてしまうのだ。

 「助からないって言ってんでしょ!近づくんじゃないよ!」

Aがそう言うと、女性の体は真っ黒な床(?)にへばりついたまま、くさっていってしまった……。
 そこでAは目をさました。あまりに気持ち悪い夢だったので、布団の中で目をあけてボーッとしていたら、突然、目線の所に夢のなかの女性が現れたのだ!Aが生きをのんだ瞬間、女性はAの首をしめ上げた。Aははねのけようとしたが、体が動かず、なすがままだったらしい。その時女性が

 「あんたは、助からないわ」

と呟いていたという。
 そして、だんだん気が遠くなって…気付いた時は朝だったんだって。
 朝食のとき、Aのお母さんが「昨日の2時頃、何やってたの?物音がしてたみたいだけど」とAに言ったと…。

その2

 私の某友人Bは、かなり奇特な奴、前から金縛りに一度あってみたかったんだって。で、どうすれば金縛りにあえるのか色々研究してたみたいなんだけど、ある日、ついに金縛りにあったんだって!
 それは夜中の4時頃の話。なんだか体が重くて苦しくてどうしようもなくて、目がさめたんだ。その体の重さがハンパじゃなく、身動き一つ取れず、彼女は「ついに金縛りだわっ」とおもって大喜びしたんだよね。 そして…しばらくその感覚に良いしれ、Bはふと布団の上を見たんだ……。
 そうしたら何と!Bの布団の上にタンスがっっ・…倒れてのっかってたんだそうな。その時ほどガッカリしたことはない、とBは申しておりました。


白い子 by Y194 つかのしん
 私が通学に利用している駅は、人身事故がよく起こることで有名な駅で、私も二度ほど人身事故を見ました。そのうちの一つについて、私が体験した、いや体験しつづけていることについて報告します。
 私の前を通過電車が通ろうとした瞬間、ゴチンという音とともに、男の頭がつぶれ、のーみそトローン状態になり、線路にたたきつけられ死体(まぐろ)になってしまいました。
 「なんだー、そんな事、私も見たことがあるわー」と思う人がいるでしょう。しかし、私は見たのです。何十本もの白い手が、男の人を通過電車に引ずり込むのを。
 はっきりいって、とても不気味な光景であり、殺気も感じたので、白い手を見て見ないふりをして、平然を保っていました。しかし、その夜から、金しばりによくあうようになったのです。これは白い手に関係があるのかもしれません。


串カツ屋 by Y194 つかのしん
 大○の天○寺という所に、「安い、うまい、新鮮」を自慢とした串カツ屋があります。この話は、この店での友人TとKの体験です。
 一年ほど前、Tは安くておいしい串カツ屋があると、天●寺に住むKから聞き、その店に行きました。
 Kは串カツを注文しましたが、Tは串カツがあまりに安い(一本十円)ので、「これはあぶない」と思い、少々高かったけれども、天丼をたのみました。Kは串カツ、Tは天丼を食べおえて、時計を見ると、23時過ぎ。田舎にすんでるTは帰れなくなり、Kの家に泊まることにしました。
 次の日、Tは学校があるため、始発で家に帰ることにしました。朝の5時頃、Kの家を出て駅に向かう途中で、浮浪者らしき人が道で死んでいました。Tは気にせず通りすぎました。しばらく歩くと、後ろで

 「探しにいかんですんだわ」

という声がしたのでふり返ってみると、五十才過ぎの男が死体を家に引きずりこんでいました。Tは不思議に思いながら、駅に向いました。
 駅で電車を待っているTの頭に、ひとつ引っかかることがありました。それは、死体を引きずっていた男の顔を、どこかで見たような気がしていたことでした。
 Tは電車にのりながら考えつづけ、やっと、その男がだれだか分かったのです。その男は、串カツ屋の主人だったのです。そして、引きずりこんでいた家は、串カツ屋のちょうど裏手にある家だったのです。
 そうです。十円串カツの肉は人肉だったのです(推定)。Tは、Kがおいしそうに串カツを食べでいる姿が頭にうかんできて、おもわず電車の中でゲロをぶちまいたそうです。
 人肉を食べたい人は、この店へどうぞ。その店は、大●の天●寺にあります。


友人K by No.225 N.N
 今から約8年前、呉市にある呉刑務支所(今は拘置所)の官舎に住んでいた私と友人のK君が体験したことである。
 中学1年の時、刑務支所から川と道路をはさんで約15mほど離れた場所で首吊り自殺があった。
 ある夜、塾帰りでだいたい9時半頃だと思うが、支所の正門をくぐろうとした時、視界の左隅に白い何かがずっと通っていった。私の左側には、自殺した場所へ通じる道があった。あの時は恐かったが、K君はさらに恐い目にあったそうだ。
 K君が家に帰るには、例の場所を通らなければならない。彼も私と同じように塾から一人で帰っていたが、あの場所で人とすれちがった。
 彼の家のまわりには一軒しか家はなく、そこの家族は知っているが、その誰でもなかった。あとあるのは、山と畑と墓くらいである。こんな時間に知らない人とすれちがう事はないのでもしかしたらと思いふり返ると誰もいなかったそうである。ちなみに彼のいた所から50m前後は隠れる所はない。それから転校したので後の事は知らない。しかし、転校後また変な事に会ってしまったが、後日の楽しみとしておこう。


社宅 by No.59 T.C
 大分前の話になりますが、自宅の前に小さな社宅が4軒ありました。ただ、転勤などでそこに住む人も一人減り二人減り、しまいには誰も住まなくなり数ケ月間放置されていました。
 7月の雨が降る日、そこから女性の死体が発見されました。(外国人だったそうです)自殺という形だったのですが、それからというもの、その家に明りがついていたり、ガスのメーターが回っていたり(もちろんプー○ローだって入れない)という事があり、近所の人に気味悪がられ、数日後に取り壊され、現在はただの荒れ地となっています。


病院 by Y396 諏訪部 和也
 僕の知り合いのNさんから聞いた話です。3年から5年前、Nさんとその友人、3人でおばけが出るという病院(廃墟)に午前2時ぐらいに行ったそうです。一階…二階とあがっていく。と、ちょうど四階の階段をのぼりつめたときに一人が「行かなきゃ」と走り出し、左に曲ったところの扉に入ってしまった。
 急いでNさんと他の二人で追いかけてその人が入った扉を開けようとした。けれども押しても引いてもびくともしない。
 そのうち一人が

 「そのうち出てくるさ。どうせ俺たちを驚かそうっていうんだろ。外で待ってようぜ」

と言い、三人は車の中で朝まで待つことにした。しかし、朝になっても出てこないので「おかしいな」と思い、もう一度行ってみると、いとも簡単に扉が開いたそうです。
 しかし中には猫の子一匹いません。どこを探してもその人は見つかりませんでした。それから捜索願いなどを出しましたがいまだに見つかっていないそうです。


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